フェアリーステークス過去データと傾向分析【2026年版】
はじめに
フェアリーステークスは、年明け最初の3歳牝馬重賞として行われる一戦です。
一見すると将来性重視のレースに見えますが、実際には「その時点でどれだけ完成しているか」が強く問われる舞台でもあります。
本記事では、過去データをもとにフェアリーステークスの傾向を整理し、2026年にどう活かすべきかを血統、ローテーション、枠順の3点から解説していきます。
出走馬が確定した後に当てはめやすいよう、実戦目線を意識して構成しています。
フェアリーステークスの本質とレースの位置づけ
2歳〜3歳初頭の完成度を測る一戦
フェアリーステークスの本質は、クラシックの前哨戦というよりも、「2歳戦を終えた直後の完成度」と「中山マイルへの対応力」を測る点にあります。
キャリアが浅い馬同士の対戦になるため、能力差よりもレース運びや適性の差が結果に直結しやすいのが特徴です。
そのため、素質馬が取りこぼす一方で、条件が噛み合った馬が上位に食い込むケースも珍しくありません。
クラシック路線との関係性
フェアリーステークスは、必ずしもクラシックへ直結するレースではありません。 この一戦をきっかけに大舞台へ進む馬もいますが、多くの場合はその後の成長過程が問われる位置づけになります。
ただし、ここで一定の内容を示す馬には共通点があります。 それはマイル戦への対応力だけでなく、血統面や走りの質に余裕が感じられる点です。
早い段階で完成し切ってしまうタイプよりも、 現時点の完成度と今後の伸びしろを併せ持つ馬。 フェアリーSは、そうした馬を見極める材料として捉えるのが適切でしょう。
人気馬が信用し切れない理由
フェアリーステークスでは、上位人気馬が必ずしも安定した結果を残しているわけではありません。 過去データを振り返っても、1番人気は2022年2着のスターズオンアース1頭のみと能力評価と着順が噛み合わない年が多く見られます。
その最大の理由は、出走馬の多くがキャリアの浅い3歳牝馬である点です。 実績や人気は主に前走の着順やタイムから判断されますが、 中山芝1600mという特殊な舞台では、その評価がそのまま通用しないケースが少なくありません。
特に差し一辺倒のタイプや、東京向きの瞬発力型は、 位置取りひとつで競馬が難しくなります。 スタート直後からポジション争いが発生するため、 能力を出し切れないまま終わってしまうこともあります。
また、人気馬ほどマークが厳しくなりやすく、 若駒同士のレースではその影響が想像以上に大きくなります。 結果として、条件が噛み合った中穴馬や伏兵が台頭しやすい構造になっているのです。
フェアリーSでは、人気そのものよりも、 中山マイルへの適性や立ち回りやすさを重視する姿勢が求められます。
血統から見る過去データの傾向(2021〜2025)
主流クラシック血統が優勢な理由
近年の過去データを振り返ると、勝ち馬・好走馬の父系にははっきりした傾向があります。
エピファネイア、ドゥラメンテ、キズナといった主流クラシック系種牡馬の産駒が中心です。(過去5年で見るとエピファネイア産駒が3頭、父キングマンボ系の種牡馬が6頭、父ディープインパクト系の種牡馬が4頭)
これらの血統はスピードだけでなく、コーナーを含めた持続力に優れています。
中山芝1600mでは一瞬の切れよりも、一定のペースで脚を使える能力が重要になるため、この傾向は理にかなっています。
母系に求められる役割
父系と同じくらい注目したいのが母系です。
特に相性が良いのが、母父キングカメハメハ、またはKingmambo系の配合です。
この系統は機動力とコーナー加速に優れており、中山マイルで安定した成績を残しています。
さらに近年は、母父ガリレオやSadler’s Wells系といった欧州底力型血統も評価を上げています。
ローテーション別に見る好走パターン
王道は前走芝1600m組
フェアリーステークスで最も信頼できるローテーションは、前走芝1600mからの臨戦です。
中でも東京芝1600mを使われている馬は、能力の裏付けという点で高く評価できます。
東京コースで結果を出している馬は、直線での持続力と基礎能力を備えていることが多く、それを中山の立ち回りに落とし込めれば上位争いに加わりやすくなります。
短距離路線組が浮上する条件
一方で、芝1200m路線からの臨戦が通用する年も存在します。
これは、メンバー全体がスロー型に偏った場合に起こりやすい傾向です。(距離延長馬が連に絡んだ2021年と2024年はミドルペース)
2026年も、上位人気馬が切れ味重視のタイプばかりであれば、スピードの絶対値が高い短距離組が台頭する可能性は十分にあります。(今年も前走先行した馬はそこまで多くないので、距離延長馬、前に行けそうな馬には注意しておきたい)
枠順と中山芝1600mのコース適性
中山マイルの特徴

中山芝1600mは、スタート直後にコーナーがあり、直線も短いコースです。
そのため、位置取りと立ち回りが結果に大きく影響します。
枠順評価の基本的な考え方
枠順については、内から中枠が有利という傾向が続いています。
無理なくポジションを取れる点が最大の理由です。
外枠の馬が好走するためには、明確な差し脚があるか、騎手のポジショニング能力が高いことが条件になります。(2025年9番人気3着だったエストゥペンダは近2走上がり1位の馬)
2026年版・勝ち馬の条件整理
血統・ローテ・枠の統合評価
2026年のフェアリーステークスでは、父が主流クラシック系で、母父がキングカメハメハ系、または欧州底力型血統という配合が軸になります。(ただ昨年末からの馬場傾向的には米国型の血統がいい印象もあるので、当日の馬場傾向には注意しておきたい。)
ローテーションは前走芝1600mが基本で、特に東京芝1600mの勝ち馬は優先評価です。
そこに内から中枠という条件が重なれば、自然と本命候補が見えてきます。
現時点の注目馬
現時点で能力的に注目している馬はピエドゥラパン、サンアントワーヌ、ギリーズボール、ヴィスコンテッサの4頭です。ただそれぞれローテーション、条件的に不安な点はあるので当日の馬場傾向、人気等をチェックして妙味のありそうな馬を狙った行きたいと思っています。
まとめ
フェアリーステークスは、完成度、中山マイル適性、血統の地力が同時に問われる重賞です。
主流クラシック血統を軸に、前走芝1600m組を中心に評価し、枠順と当年のメンバー構成を丁寧に見極めること。
この基本を守ることで、2026年のフェアリーSは再現性の高い予想が可能になります。
